介護の気分転換に「シン・ウルトラマン」
なぜ「介護」と「ウルトラマン」?と思われるかもしれません。
『昭和ウルトラマン世代』は、親の介護に直面してる世代ではないでしょうか?
実はわたしは、初代ウルトラマンは世代ではありません。親にレンタルビデオ店に連れて行ってもらって観た世代です。
原作の効果音やBGMが、絶妙なタイミングで挿入され鳥肌が止まりませんでした。
『シン・ウルトラマン』予告 東映MOVIEチャンネルより
https://youtu.be/2XK23KGM-eA
Contents
見どころ
ネタバレは避けますが、原作をリスペクトした設定・演出が素晴らしいです。当時を知る人は「ニヤリ」とすること間違いなしだと思います。
そして古臭さを感じさせないように、ちょうど良い塩梅で現代風にアレンジされています。そして庵野監督作品特有のテンポの良さ。序盤からトントンと展開するシナリオに退屈する暇がありません。
両親とウルトラマン
ウルトラマンを夢中で観ていた頃の両親の年齢。今はそれをすっかり超えてしまいました。子供の頃は親は完璧で絶対な存在に感じていました。いざその歳になると、たくさんの悩みを抱える1人の人間だったんだと気づきます。
そして当時の両親は、老後にこんな人生が待ち受けていると想像しなかったに違いありません。「シン・ウルトラマン」を観ながら、幼かった頃の思い出が甦りました。
「ウルトラマンのビデオを借りたい!」と懇願し、レンタルビデオ店に車で連れて行ってもらう。学校から帰ってきて、ウルトラマンの再放送を観ながら宿題をしていた。こんな家を建てて両親と一緒に住むと言い「科学特捜隊の基地」を画用紙に描いていた。
観ると介護している世代は、両親との楽しかった思い出に馳せるかもしれません。
この作品の良さは、「困ったら助けてウルトラマン!」でないところが良いです。問題を乗り越えるのは、あくまで人間の叡智や心。そこにとても勇気をもらいました。