40代は鳥肌「トップガンマーヴェリック」

40代は鳥肌、トップガンマーヴェリック、神映画

撮影中に、製作意識に欠けるスタッフを叱責し、その動画が流出するなど話題に溢れるトムクルーズ。本作は評判もなかなか良いようなので観てきました。

あえて安い言葉で形容するなら「神映画」

台本、演技、キャスティング、音楽、撮影と、全てが高いクオリティで絡み合う傑作だったと思います。特にひとつひとつのシーンが、とても丁寧に作り込まれているなと感じました。

この映画を観たのは高校生の頃。この映画をきっかけに洋楽に目覚めていきました。サントラを買い、MDウォークマンでひたすら聴いていた記憶があります。バイクを好きになるきっかけの映画でもあり、前作今作と合わせてKAWASAKI製のバイクが登場します。日本製のバイクでトムクルーズが疾走するシーンに、日本人として何か嬉しく感じるものがありました。

前作ファンであることから、甘口レビューとなりますが、見どころを4つに絞ってお伝えします。

「トップガンマーヴェリック公式予告」パラマウント・ピクチャーズ公式YouTube
https://youtu.be/hyLAo_MAr0M

「撮影スタッフにブチ切れるトムクルーズ」
https://youtu.be/cslT1F1NxwA

Contents

見どころ① 前作を彷彿させるシーン

前作を知る人はニヤリとする仕掛けが盛りだくさん。冒頭から音楽、カットなどから懐かしさに浸らせてくれます。ファンならば「ああ!これはあのシーンだ!」と歓喜する要素がふんだんに盛り込まれています。しかし、懐古映画で終わらないところも今作の魅力。前作から35年以上経ち世界情勢も軍事情勢も大きく変わりました。現代の話という足場は崩さず、前作から変化した世界をトムクルーズ扮する旧時代のヒーローを中心に描かれています。

トップガンマーヴェリック、前作を踏襲するシーンが盛りだくさん
前作「トップガン」のワンシーン。これを彷彿させるシーンが盛りだくさん。

見どころ② 悩めるトムクルーズ

本主人公の「マーヴェリック」は米海軍の伝説的エースパイロット。しかし世界の空軍事情はパイロットを必要としない「無人型戦闘機」に移行しています。そんな中、マーヴェリックは旧時代の英雄として描かれています。自分としてはずっとパイロットとして生きていきたい。しかし、徐々に居場所がなくなっていき、周囲からは疎まれる存在になっていきます。そんなある日、彼に教官としての辞令がおります。自分では不適格と思っている教官業。交錯する人とのしがらみ。望まぬ役職で苦悩する姿は、中年世代としては共感する部分が多かったです。

見どころ③ 前作も登場したキャスト達

前作から引き続き登場するキャストが、とても良いスパイスになっています。例えば、前作のライバル兼盟友だった「アイス」。その彼は今や海軍大将まで昇り詰めていますが、病に伏せ話すこともままならない状態になっています。そんなアイスがタイピングで会話をするのですが、台詞が無いことでより一層、重厚感溢れるシーンに仕上がっています。

35年以上経過したという舞台設定が様々な対比を生み出していており、そこも本作の見どころとなっています。現実世界でもこの年月は大きな変化をもたらしました。前作が上映された頃はわたしは小学生でした。それが親の介護をするような年齢になったのです。自分を取り巻く世界も大きく変わったことで、変化した映画の世界に深く入り込み共感することができます。

見どころ④ 時代は移り変わっても魂は不滅

本作は懐かしさを感じさせるシーンも多いのですが、今を感じさせるシーンも多く登場します。例えば敵の最新鋭の「第5世代戦闘機」との空中戦。そこに主人公は旧時代の戦闘機で挑むのですが、それはまるでライオンとウサギの戦い。どう考えても敵わない絶望的な戦力差なのですが、経験を武器に戦うその姿に「旧時代のオヤジもまだまだ負けないぞ!」といった力強さを感じます。

また、敵にも時代が投影されています。冷戦時代であった前作は「ソビエト連邦の戦闘機」。今作は「ならずもの国家の核施設」「最新鋭の第5世代戦闘機、レーザー探知対空ミサイル」となっています。

前作同様、今作も登場人物が困難に直面したときに、いろんな仲間に支えられ立ち上がっていく物語となっています。主人公だけでなく、登場人物全てが「今の自分の立場でできることをやる」「最善を尽くし生きることを諦めない」という一貫性がある映画です。最後の瞬間まで心が動き、手に汗握る名作でした。

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