ヨーグルトを使ったお財布にもやさしい ヘルシーティラミス

ヨーグルトを使ったヘルシーティラミス

学生の頃、イタリアンレストランのキッチンでアルバイトをしていました。その頃のレシピをうろ覚えで再現してみました。

ティラミスとは北イタリアの近代に登場したお菓子。イタリアのビスケット生地に、エスプレッソという濃いコーヒーを染み込ませ、そこにマスカルポーネチーズとカスタードを混ぜたクリームを流して冷やし固めたものです。

忠実に再現しようとすると、マスカルポーネが結構良いお値段します。しかも、なかなか売っていません。そこで普通のヨーグルトを水切りして代用しています。「キリ」みたいなクリームチーズを少量混ぜたらそれで十分です。

おじさん世代は子供の頃に空前の「イタ飯ブーム」起きました。イタリアンのことをイタ飯と呼ぶ人は、今や存在しないでしょう。レシピ紹介の前に少しだけ、バブル時代の記憶を語らせてください。

Contents

イタリアブーム上陸

1980年代〜1990年代前半にかけて、空前のイタリアブームが起きました。当時高級グルメの最高峰に君臨していたフレンチ。そこに登場したイタリアンは、フレンチほど高価格ではなく、しかも見栄え良くボリュームもあり、格式にとらわれていないため非常に流行りました。この頃から「スパゲティ」という呼び方から「パスタ」に移行していった気がします。でもまだ当時は「パスタ」なんて呼び方をしていたら、キザったらしさすら感じる時代でした。

1991年になるとJリーグが発足。それまでのスポーツ選手とは全く異なる私服姿で登場したJリーガーたちに、当時の男性たちは熱狂しました。それまでの野球選手はシャツインしたポロシャツにスラックス。セカンドバックにロレックス。といった風貌でしたが、Jリーガーたちは長髪や茶髪でイタリア製のスーツに身を包んでいたのです。坊主で練習に励む野球少年たちが、次々とサッカー部に移籍していったことを思い出します。

イタリアブーム、Jリーグ、バブル

そんな時代に登場したティラミス。ケーキといえば「いちごショート」の時代に一世を風靡しました。まさにデザート界のカズ。

当時の両親は、ちょうど今のわたしくらいの年代です。今では考えられませんが「終身雇用」「勤続年数に比例し給料は上がる」「銀行の定期預金はお金が増える」。それが当たり前で、世の中の普遍の仕組みとさえ思える時代でした。当時の親たちは「良い大学に入って、大きな会社に勤めて、、、」と言い、受験戦争に勤しみました。それから30年。この当時の当たり前の制度は崩壊し、世界的パンデミックが訪れることを誰が想像したでしょう。きっとこれからの30年でも、世の中は大きく変わっていくのだと思います。

レシピ

【材料】
□バウムクーヘン(ビスケットでもスポンジでも可)、濃いめのコーヒー、ヨーグルト200g、クリームチーズ2個、卵黄1個、砂糖大さじ3、ココア

【作り方】
①ヨーグルトを1時間ほど水切りする
②バットに敷き詰めたバウムクーヘンに、びっくりするくらい濃いコーヒーを染み込ませる
③ボウルで卵黄と砂糖を混ぜ、水切りしたヨーグルトを混ぜる
④②の上から③を流し込み、冷蔵庫で冷やし固める
⑤食べるときにココアパウダーをかける

ティラミス作り方
マリービスケットとかでも美味しい
ティラミス作り方
インスタントコーヒーをメチャクチャ濃く淹れました
ティラミス作り方
ココアは食べる直前にかけないとビショビショに

このデザートの素晴らしさは、適当に作っても滅多に失敗しないところです。焼くこともしないし、ゼラチンで固めることもしません。目分量でザーっと作っても美味しいところがお気に入りです。

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