園芸の魅力「切り戻し」

園芸には様々な楽しみ方があると思います。

収穫を楽しむ。

鉢やハサミなどの園芸用品を楽しむ。

こだわりのお庭に人を呼んで楽しむ。

わたしが園芸をやっていて最も楽しい作業である「切り戻し」の魅力について語りたいと思います。


Contents

切り戻しとは?

園芸をしない方のために簡単に説明します。

「植物の茎、枝を切ってさらに成長させる技法」です。

動物と植物の最たる違いは、その自己再生能力ではないでしょうか?

動物であれは手足を切ってまた生えてくるなど基本的にはあり得ません。
(トカゲの尻尾などの例外はあります)

また植物は本体を傷つけても、基本的には特別な処置をしなくても自己再生します。
(樹木の太い枝などは樹液の流出を防ぐために傷口を塞ぐこともあります)

そんな強い生命力を生かし、ズバズバと枝葉を切っていくこの「切り戻し」。

非常にスカッとします。


切り戻しのポイント

では、どこでもかんでも切ってしまって良いかというとそうではなく、ちょとしたポイントがあります。

それは枝から出ている小さな脇芽の上で切ってあげるんです。

そうするとその小さな脇芽に栄養がぐんぐん行って、その脇芽がどんどん成長してくれます。

枝からチョコンと出ている緑の点のような脇芽がぐんぐん育つ様は、我が子の成長を見守るかのようで非常に愛くるしいです。

この切り戻しのコツが掴めて、弱っている植物を再生させたり、狙った枝葉をどんどん伸ばせるようになると、この「切り戻し」は更にハマってしまいます。

いわゆる「切りたがり」になってしまいます。

毎朝水を上げながら、どこか切る場所はないかなと探したりしています。


園芸は非常にコスパの良い趣味

この切り戻しを覚えると、園芸店やホームセンターで売っている「値引き品」を使って、お得に園芸を楽しむことができます。

季節の花で旬が過ぎたものは50円、安いと10円なんかで販売されています。

わたしは捨て猫を拾ってくるかのような気持ちで、週末に家族に無断で値引きされた植物を買い込んできます。

値引きの草花は切り戻しをして開花するまでは2ヶ月弱ほどかかりますが、その期間成長を見守る時間を含めて十分に楽しませてくれます。

園芸用品を持っていない人も100均などをうまく使えば、苗、土、鉢、園芸用ハサミ含めて500円あれば寄せ植えなんかも十分に楽しむことが可能です。

そのときのお花選びのコツとしては開花の時期の長い「一年草」がおススメです。

この時期だと「アメリカンブルー」「キキョウ」「サルビア」あたりは、青い涼しげな花を咲かせてくれるので非常におススメです。

これらの一年草は開花させようとする力がとても強く、萎れてる全ての花を切ってしまっても数ヶ月後には満開の姿を見せてくれます。

一年しか生きられないので子孫を残そうと、懸命に種を残そうと花を咲かせようとするんですね。
(その花が種をつける前に無惨に切っていくわけですが)

これから園芸をお金をかけずに始めてみようと思っている方。

花が咲き終わったら次の苗に買い替えていた方。

ぜひ切り戻しを行ってコスパの良い園芸を楽しんでみてください。

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