令和4年10月から始まる「後期高齢者医療 2割負担」を簡単に説明します

後期高齢者医療2割負担、わかりやすく説明します。

令和4年10月から後期高齢者医療の窓口負担割合が変わります。

もっと簡単な言葉に置き換えます。

お年寄りの中には、病院で払うお金が高くなる人がいます。

今回は、そんな後期高齢者医療制度の改定をわかりやすく説明します。

そして、それを踏まえてどうしていくべきかをお話しします。

少し長いですが、お付き合いください。

後期高齢者の窓口負担割合の改正について 厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info02d-35.html

Contents

改正内容

結論からお伝えします。

定以上の所得がある人は、病院の窓口で支払うお金が今までの倍になります。

今まで病院窓口で1,000円支払っていた人は、2,000円となります。

後期高齢2割負担

では、その一定以上の所得とは。

ここは難しい言葉が並べられているので、不明な点は市役所に問い合わせてみましょう。

区分の調べ方

念のため上の表の見方を簡単に説明しておきます。

今回は現役並みの所得がない方向けの説明となります。

自分が(自分の親が)何割負担になるかを調べるには、「課税所得」「所得金額」を知る必要があります。

納税通知書に記載されていますが、専門用語が多くわかりづらいものとなっています。

市役所で聞くと、わかりやすく説明してもらえます。

調べる手順としては次のようになります。

【ステップ】
①住民税非課税かどうか調べる→非課税なら1割
②課税所得がいくらか調べる→28万円以下なら1割
③合計所得がいくらか調べる
→単身者:200万より下なら1割、2人以上:320万円より下なら1割

順番としては、市役所の納税課で所得を調べ、後期高齢医療の負担割合は保健課で聞くといったイメージです。

ここで注意点があります。

「課税所得」「合計所得金額」は聞きなれない言葉です。これは1年間にもらえる年金総額とは異なります。

わたしははじめ間違って解釈し、両親は2割負担になると予想していました。

1年間の年金収入で見てしまっていたのです。

市役所で確認したら両親の「課税所得」は0円でした。従って1割負担のままとなります。

負担の割合が1割と2割。かなりの金額差になります。すでに改定後の新しい保険証が届く時期かと思いますが、しっかりと確認しておくことをオススメします。

わたしの両親のように自信の保険のことを把握していない。送られてくる郵便物を読まずにためている。中にはそんな方もいらっしゃるかと思います。そんな方は市役所に問い合わせしてみましょう。

ここまでご覧になっていて「専門用語が多く、意味わかんねーよ」という方はいらっしゃいませんか?大丈夫です、わたしもその1人でした。

介護で最も大切なこと。

それは、わからないことは聞くことです。

そして、1番よくないことはわからないことを放置です。「知らない=十分な介護サービスを受けられない」です。恐れずに市役所に問い合わせてみましょう。

2割負担を見越してどうすべきか?

今後、後期高齢の2割負担が減ることは無いと思っています。

むしろ2割負担の対象者が広げられるとすら思っています。

それくらい、後期高齢者医療を支える財源がなくなってきているのです。

現に介護保険も自己負担割合を「原則2割」に増やすべきかと議論されています。

ではどうすべきか?答えは2つだと思っています。

①なるべく病院にかからなくて済むように健康的にくらす
②万が一に備え、お金を蓄えておく

これしか無いように思えます。

自信が高齢者の方はこの2点に気をつけてみてください。

高齢者のご両親をお持ちの方。

わたしは両親とはいえ、他人である以上、行動を完全にコントロールすることは難しいと思っています。

かつて、わたしは両親の老後に備えこう言ってきました。

「老後に備え、しっかりお金をためておいて欲しい」
「ずっとテレビばかり見ていないで健康的に過ごしてほしい」

両親はそれを実行できませんでした。

そして、無貯金で倒れ2人して入院することになります。

毎日昼から酒を飲み、ギャンブルに明け暮れ、お惣菜やポテトチップスを食べ続ける両親。起こるべくして起きた入院でした。

こうならないためにも、ご両親にうまく①②の必要性を語りかける必要があります。

そして、ことが起きて慌てなくて済むように最悪のシナリオも想定しておきましょう。

軽減措置はないのか?

安心してください。しっかりあります。

例えば入院費。

1ヶ月10万円だったものが20万円になることはありません。

増額する金額は3,000円までとなっています。

しかし、あくまで移行期間の配慮措置です。

令和7年からは負担額は上がると考えた方が良いでしょう。

親子で「病気になったら病院へ行く」という考え方から、「病気にならないために今をどう過ごすか?」と考え方にシフトしていく必要があります。

後期高齢者医療とは?

「後期高齢?」という方向けに、簡単に説明しておきます。

高齢者の「国民健康保険」と解釈して良いです。

75歳からこちらの保険に切り替わります。

障害のある方は65歳から適応されます。

病院で後期高齢と言われたら、「親の保険証のことか!」と思ってください。

後期高齢者医療制度について 厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info02d-35.html

まとめ

介護の大切な要素の1つに「金銭管理」があります。

今回の制度改正はこの「金銭管理」に大きく影響します。

通院は民間の医療保険ではカバーできません。

多くの医療保険は入院を対象としているからです。

まずは自分のご両親がどの負担割合になっているかを把握しましょう。

そして、今からでも一緒に健康的に暮らせる方法を実践していきましょう。

後期高齢2割負担に伴う詐欺に注意
こういう時期は必ず詐欺が狙っています!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です