介護で人生をリセット

介護で人生が『激変』してしまうとは、よく聞く話です。
例えば、介護離職、介護離婚、うつ
親の介護を引き金に、人生が『暗転』しまうこともありますが、『好転』させることはできないのでしょうか?

わたしの体験から感じた「介護が発生して良くなったこと」をご紹介します。

介護が発生して良くなったこと

①知らなかったことが分かるようになった

介護が発生して良くなったこと。知らないことが分かるようになった。

それまでは、「いつかやらないと」程度だった知識を身につけるきっかけとなりました。『相続』『介護制度』『老後資金』『確定申告』『葬儀』『さまざまな減額・控除制度』
今では、「お葬式をすればいくらかかる」「お葬式の補助金はどれくらい出る」「親の介護度で入れる施設はどこで、費用はどのくらい」「医療費はどうすれば還付されるか」などがサッと出てきます。それは大きな安心材料になっています。

②人生にメリハリができた
今までなんとなく過ごしていた時間を、大切に使うようになりました。言い換えれば「生産性が上がった」も言えます。なんとなく見ていたYouTubeやスマホゲームの時間が減り、リフレッシュするためと、目的を持ってやるようになりました。実家や病院に行く移動時間を有効に活用したり、スマートフォンのアプリを使って、より効果的な時間の活用ができるようになりました。確かに忙しくはなりましたが、以前より充実して気力がみなぎっている気がします。また、時間管理や作業の処理効率が上がったことは、仕事にも連動しているようでした。介護前より短い時間で仕事を処理できるようになっています。

③趣味ができた
介護は気分転換が欠かせません。意識的に楽しい時間を作るようになりました。もちろん今までも映画や読書、ゲームといった趣味はありました。しかしその時間がより濃いものとなりました。暇つぶしという時間がなくなり、予定をあらかじめ立てて趣味をやるようになったのです。YouTubeやゲームの予定をGoogleカレンダーに入れるとは、以前のわたしでは想像できません。

④両親のお金の管理ができるようになった
両親が毎月年金を使い切り、貯金をしない生活を送っていました。そこがかなり不安材料だったのですが、両親が入院したことによりお金の管理ができるようになりました。親から「金を送ってくれ」と連絡が来ては、喧嘩になる日々にはかなり疲弊していました。成年後見人制度を申し立て、お金の問題から一部解放されたのです。

⑤新しいことにチャレンジするようになった

老後資金の準備iDeCo。親の介護をきっかけにお金の勉強。
厚生労働省HPより

親の借金や医療費には、かなりお金に頭を悩ませました。その経験から老後資金のない生活が、どれほど危険かを身をもって学びました。そこで『投資』を勉強し、自分達の老後資金の運用を始めています。今後、年金受給額は間違いなく減り、医療費の自己負担割合も上がるでしょう。さらに物価の上昇も避けられません。そして銀行の年利は0.001%(これは100万円を10年預けて100円しか増えないことを意味します)。一生懸命働き、お給料を銀行に預金する。これだけでは「平均から平均以下の給料の方」は老後資金が不足してしまうと考えています。これからの老後資金は『投資』とは切り離せない関係になってくると思います。
また、別の収入源を得たり、可能性を広げていくために『YouTube』を始めようと思っています。もし両親がしっかりした老後を過ごしていたら、こんな考え方にはなっていません。
わたしは「何となく働き、何となく年金に不安を抱きながら老後を迎えていた」気がします。

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