「どうなりたいか」を予定に書き出そう

タスクだけでなく、「どんな状態に持っていきたいか」も書き出すのが肝です。
よくビジネスの世界などで、「手帳をつけることの大切さ」「目標を宣言することの大切さ」が謳われています。今回ほどそれを実感することはありませんでした。
手帳やノートに書いたことは、ほぼその通りになっています。不思議なことに自力では解決できないことも、思うように事が運びました。
そんなわたしの「手帳」や「ノート」をご紹介します。
Contents
「あるべき姿」を書き出そう
わたしは、前職で目標設定やPDCAというフレームワークを徹底的に叩き込まれました。介護も闇雲に対応するのではなく、その手法を使うことにしたのです。
流れとしては
「あるべき姿の設定」→「現状把握」→「課題抽出」→「アクション実行」→「振り返り」
実際には、ここまでガチガチに当てはめなくても良いと思います。頭の中を書き出すことで思考が整理されることは間違いありません。また、介護世代は40〜60代が中心。物忘れも気になる年代なので、その対策にもなります。
わたしはまず、両親に対しどう向き合うかを、書き出すことから始めました。

そこから、「今は何ができるか?」「今、1番の障害はこれだな」「急ぎでないけど、今からやっておいた方がいいな」などが見えてきました。そうすることで、「今週はこれをやっておこう」とスケジュール化することができました。

振り返りも大切
働きながら介護をしていると、怒涛のように時間が流れ去っていきます。そうすると、たまに思わぬ方向に物事が流れてしまうことがあります。高速道路で例えたら、「夢中で走っていたら、入るレーン間違えた」みたいな状況です。そうなると、予想しなかった目的地へと行っていまいます。
月に1回でも良いので、「目的地へきちんと向かっているか」を確認することが大切です。

また振り返りの効果として、達成感がすごいです。終わったことを赤線で消していく作業は爽快感があります。そういったモチベーション管理は介護において、非常に重要だと思っています。あとは、仕事やプラーベートとのバランスを保ったり、「今週は忙しすぎたから、来週はペース落とそう」など休養日をしっかり作れたりもします。
書き出して実際どうなったか
わたしが「どうなりたいか」を書き出して実現したことを挙げてみます。書き出した当初は「こんなふうになったらいいな」程度でした。
○親の借金を肩代わりしない
○両親をきちんと施設に入れる
○父に成年後見人をつける
○実家にかかるコストを最小化する
○自分自身の老後に備えて、投資を始める
○実家売却の準備を始める
○県外旅行に行きリフレッシュする
この数年は介護に振り回されていた人生でしたが、ようやく自分で手綱を握れたような気がします。今は手帳からアプリに変えました。理由は「書き出す量が増えすぎたこと」と、「ちょっとした時間でも追記や確認ができるようにするため」です。Google keep、Evernoteという2つのアプリで管理しています。