公的機関や福祉関係者との付き合い方

いざ介護が始まると、色んな公的機関や福祉関係者と話す機会が生まれます。

市役所の介護保険課、ケアマネージャー、病院のソーシャルワーカーなどなど。

突然、親の介護が発生して心に余裕がなくなってくる時期です。

そんなとき、こんな感情が生まれてきやすくなります。

「この人は何もしてくれない」

こちらは、親や自分の生活を守るために必死で現状を伝えようとします。

しかし、それとは真逆の温度で「あー。無理ですね。」「他に頼れる親族の方はいらっしゃらないんですか?」みたいな事を言われることがあります。

結論から言うと、『行政や福祉関係者も完璧ではない人間』ということです。

そのときの窓口の状況や、たまたま対応された方の知識が不足していたなどで、こちらが期待している対応をされないことがあります。

当然、何とか出来ないか懸命に寄り添い、全力で対応してくださる方もいらっしゃいます。

決して『お役所は何もしてくれない!』『ウチにはこの制度は当てはまらないんだ…』と決めつけたりしないで下さい。

日を改めて訪ねてみると、嘘のように話がトントンと進む場合もあります。

実際、私は両親の介護費用が足りないことを相談したら「ご両親の収入では適応される減額や控除の制度は無い」と言われました。しかし日を変えて行ったり、他の課へダメもとで行ったりして、両親を年金収入の中で入院させることが出来ました。

伝える相手や場所を変えるのは非常に有効です。

あとは、『相手も感情を持った人間である』ということを忘れないことです。

高圧的に詰め寄ってくる人と、終始冷静に話してくれる人とでは、やはり対応のされ方が変わってきます。

介護では行政や専門家からの支援が不可欠です。

それらの方々と良好な関係を維持するということは、最も大切な要素と言っても過言ではありません。

言いたいことが山ほど出てくると思いますが、『伝え方』に注意して良好な関係を構築してみてください。

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