自分に刺さった介護の名言
両親の介護が始まったとき、一番頭を悩ませたのは『お金』の問題でした。
2人の入院費が月にいくらかかる。。。
今後の施設利用費はいくらかかる。。。
足りない分がいくら。。。
時間を見つけては市役所などを駆け回り、「減額申請」「控除申請」がないか調べていました。
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「介護にいくらかかる?」じゃないんですよ
両親の介護にかかる不足分が高額で、「このままでは両親の不足する費用を補填するだけの人生になってしまうかもしれない」と不安でたまらない時期がありました。
そんなとき、ある行政の方から言われた一言が目から鱗でした。
「いくらかかるか?ではなく、いくらまでかけるか?ですよ」
「何をしないといけないか?ではなく、どこまでするか?ですよ」
この考え方は当時のわたしにはなく、霧が晴れたような気持ちになりました。
出来ることをしよう
介護の心理的負担が一気に軽くなったのはこれがきっかけです。
今までのわたしの介護に関する考え方は、
自分の親なので見捨てるようなことをしてはいけない。
自分がやらなかったら、何かあったときに他の親族に迷惑がかかってしまう。
そう思っていたのですが、この言葉を機に「出来ること」にだけ目を向けるようにしました。
自分の人生にも責任を持とうを考え方を変えました。
すると、自然と両親の言動にも余裕を持って接することができるようになってきたのです。
しないといけないことに追われる介護初期。
そんなときこそ、どこまでするかという一線を持つことは、両親と良好な関係を維持するために効果的に感じます。