親の借金が判明したら

どうやら親が借金をしてそう。。。
支払いはどうなるのか?その借金は自分に来ないのか?
その借金のために親戚から責められている。
介護に借金も重なると苦しい気持ちになりますね。
今回は、わたしの両親に高額の借金が発覚したときの対応法をご紹介します。
Contents
結論:保証人になっていなければ払わなくてよい
複雑な理由から親に高額の借金があることが発覚しました。いろんな人に相談したら人によって答えが異なり、かなり困惑しました。
貸付をしている金融機関は、「払ってもらうための話」をしてきます。
迷惑を被っている親戚は、「自分達に被害が来ないよう」に話をしてきます。
負債のある本人は、「そんなもの払う必要はない」と逃避しています。
もう誰の話を信じてよいかわからなくなりました。
そこで行政の『無料法律相談』に行って話を聞いてもらうことにしました。
数ヶ所行ったのですが、全ての弁護士さんに言われたのが、
「あなたが借りていなく、保証人になっていないのなら、あなたは払う必要はない」
借金の相談にのってくれる場所
借金は「利害のない第三者」に相談すべきだと本当に思います。
しかも専門知識のある第三者です。
わたしは以下の場所で親の借金の相談をしていました。
□地域の行政がやっている「無料法律相談」
□法テラス
□地域の消費生活センター
□都道府県の弁護士会
□行政の市民相談課
□地域包括支援センター
□社会福祉協議会
借金に関しての相談は、弁護士さんが専門の領域になってくるかと思います。(内容によっては司法書士さんも可)
普通に暮らしていると、病院に行くことはあっても弁護士さんに相談しに行くことは少ないと思います。「何から始めたら?」という方向けに、弁護士さんに相談するときのポイントを3つまとめみました。
行政の法律相談(東京都杉並区の例)
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/soudan/kuminsoudan/1005365.html
金融庁 多重債務相談窓口
https://www.fsa.go.jp/soudan/
法テラスHP
https://www.houterasu.or.jp/
法テラス公式YouTube
https://youtu.be/835xnIhfsCI
全国社会福祉協議会
https://www.shakyo.or.jp/index.html
弁護士さんに相談に行くときのポイント
①事前準備していく
無料相談は30分程どの時間制限が設けられています。少ない時間を有効に使うために準備が必要です。「誰が」「いつ」「いくら」「どこから」「どのような状況で借りたのか」などわかる範囲でまとめておきましょう。それに事前準備して行くと、弁護士さんの反応や対応も違ってきます。「親に借金があって困ってます」だけだと無駄足になってしまう恐れがあります。
②弁護士さんに「感じの良さ」を期待しない
福祉関係者の方に相談していると「それは大変ですね」と気持ちを汲んでくれることが多いです。
その感覚で弁護士さんのところへ行くと、バッサリ切り捨てられると思ってください。
専門職の方には「サービス」を期待しない方が、コミュニケーションを取りやすかったりします。
厳しい言葉や冷たい言葉を浴びせられても、「必要な情報を得にいってるだけ」くらいの割り切りが必要です。語弊が無いように捕捉しておくと、弁護士さんは冷たい人たちではありません。共感し慰めてくれる役割の人たちではないのです。事前準備をして弁護士さんがアドバイスしやすい環境を作っておきましょう。
③数人の弁護士さんに相談する
仕事で見積もりを取るとき「相見積もり」と取ると思います。弁護士さんのアドバイスも複数から選択した方がベターな選択ができます。これはある弁護士さんが仰っていたのですが、「医者に内科、外科などの専門があるように、本当は弁護士も得意としている専門領域がある。でも一律で引き受けちゃう人多いんだよね」これにはなるほど!と合点がいきました。「企業案件に強い」「不動産に強い」「訴訟に強い」などなど。それは様々な法律を扱うのなら当然だなと感じました。なので、複数の弁護士相談を受けて、より適切なアドバイスをもらうのがよいと思います。わたしの場合は、4ヶ所に行き全員から「あなたは返さずに相続放棄すれば良い」と言われたので、安心してそうしようと思っています。
捕捉ですが、いきなり弁護士事務所に突撃するのではなく、行政から紹介してもらったり法テラスへ行くことがオススメです。弁護士への報酬費用で自分が借金を背負うなどとなったら本末転倒です。
わたしの親の借金の例
これは不幸自慢ではなく、話に具体性を持たせたくお伝えします。
普通に生活していた家族も、ある日1億近い借金を抱えることがあるので共有したいと思いました。
【債務者】
母
【なぜ負債を負ったのか】
祖父が事業に失敗し高額(2億円近い)負債を抱えていました。
もともと裕福な生活を送っていた母方の相続人たちは、「負債もあるが財産もあるだろう」と予想し、祖父亡き後は相続放棄しませんでした。実際は負債の方が多く、高額の負債が子供たちに請求されます。
【その後の家族関係】
相続に失敗した原因追求と、その後の対応で親戚間は揉めに揉めました。わたしの家でも「払う必要はない」と言い張る両親と「裁判所から通知も来ていて払わないといけない状況にある」と言うわたしで主張が食い違い関係が壊れました。そしてまともに口の聞ける関係性では無くなりました。当然親戚からは「借金から逃げた家」として絶縁に近い状況です。わたしの両親が借金に向き合わなかったため、相当な迷惑が親戚に及んでしまったのです。子供の頃、正月には集まり食事をしていた親戚関係は、祖父の借金を引き金に全て崩壊してしまったのです。
【現在】
もともと買い物依存に近い両親。その上、酒もギャンブルも好きでした。祖父の借金だけでなく、本人たちも銀行・消費者金融含めて多くの借金を抱えていました。年金を毎月使い切り貯金はゼロ。昼から酒を飲み不摂生な生活を続け、両親共に入院する事となりました。今は母が半身麻痺で重度の障害を持ち、父はアルコール依存症と認知症が重なり精神病院に入っています。当然そこには高額の医療介護費がかかってきます。一時は両親の年金管理を試みましたが、お金が不足するとどこからか借りてくるので断念しました。
長くなりましたが、それでも何とかなっています。
今苦しい状況にある方も、何とかなるかもしれません。
わたしは半年前まで、「もう、どうにもならない」と思っていました。
実際は結構何とかできるんです。
これからも少しずつ何かのヒントになれるような情報を共有していきます。